【野球部はブラック!?】元高校球児が伝える硬式野球部の実態
毎夏甲子園では高校球児たちによる暑い熱戦が繰り広げられ、高校球児に憧れを持っている中学野球部員はいると思います。その一方で
高校の硬式野球部ってブラックなんじゃないの?
といった認識も世間では認識されているのではないでしょうか?
たしかに、高校野球はブラックな部活印象があるために、中学まで野球をやっていても高校ではテニス部やハンドボール部に入部しがちで、特に近年硬式野球部員の数は減少しているのが実態です。
果たして、高校野球部は本当にブラックなのでしょうか?
この記事では、元高校球児が高校野球部の実態について明かしていきたいと思います。
~目次~
毎日行われる朝練
弱小校であっても、強豪校であってもほとんどの野球部では朝練を実施しています。実際、僕の高校でも冬の寒い日でも雨風が強い日でも毎日朝練が行われました。冬は太陽より早い5時半に起きてました。
強制される坊主
昔からの古いしきたりが現在も続いています。坊主が嫌であるために、野球部への入部を諦める高校生も多く存在しています。なぜ髪を刈る必要があるのでしょうか?
坊主にすることのメリット
- 帽子で髪がつぶれない
- シャンプーをする必要がなくなる
- 髪がすぐに乾く
- 気合が入る
- 清潔感がある
- 汗臭くならなくなる
春・夏・秋の公式戦前には気合を入れるため、野球部員は全員5厘刈りするといったイベントが発生します。1mm刈りでも完全に頭皮が見えるほど短く、5厘はその半分なのでとてつもなく短いことはお分かりいただけることかと思います。もはやスキンヘッドであり、これ以上短くはできません。
皮肉なことに開会式では履正社高校や大阪桐蔭高校など甲子園常連の名門高校野球部はむちゃくちゃ髪が長かったりします。髪の長さは強さには比例するどころか反比例しているのです。
限られた休日
3年生が引退した後もすぐに秋の大会が控えているために夏休みはほぼ皆無です。僕の高校では夏休みの休日はたったの3日でした。お盆休みはなく、夏休みに帰省はできません。
野球は冬がオフシーズンなので、1週間に1回休日がもらえますが、たいていその休日に模試を実施するので休日が潰れます。
GWもすべて練習と練習試合でした。
雨の日でも基本、室内で筋トレや素振りなどの基礎トレーニングを行います。完全OFFになることはほとんどありません。
態度が激変する先輩
野球部への入部が確定していない新歓期はとても優しく接してくれました。
「ピュアトトロ君、今日の練習待ってるよ!」
「バッティングむっちゃいいね!」
野球部の先輩って怖いイメージあったけど、優しいキャプテンだなぁ
しかし、仮入部期間が終わると先輩の態度は一変しました。
「おいぁ!こらぁ!1年走れ!」
えぇ…今までは演技だったのかよ…と軽く人間不信になりかけました。
陸上部顔負けの下積み時代
高校野球部1年生(下積み時代)は入学当初の3年生が引退する夏までは人権がありません。3年生が引退するまで、1年生は野球部ではなく陸上部(長距離専門)です。
下積み時代の野球部員の活動一覧
- 水抜き
- ランニング
- 50m走×20
- グラウンド整備
- ボール拾い
- 挨拶練習
- 筋トレ
野球部なのに、バットやボールを使用することは許されず先輩が使ったグラウンドを整備して、1年生は陸上部より走ります。
最後に
いかがだったでしょうか??
この記事では元高校球児の視点から野球部がブラックであることをお伝えしましたが、それだけ野球に青春をかけていたと前向きな見方をすればブラックではないのかもしれません。
僕自身当時はしんどかったと思ってたけれども、仲間と一緒に全力で部活に打ち込めてよかったと思っています。
それだけ勝ちたい!上手くなりたい!という気持ちが強ければ周りからはブラックだと思われていても自分たちにとってはそうは感じないのかもしれません。
最後まで御覧いただきありがとうございました。