【異端】僕が関西から東北大に進学した経緯と理由
東北大生になってから、自己紹介の時に実家は大阪と言うと
なんで東北大に進学したの?
と高確率できかれます。
今までに100回以上は聞かれてきたのではないでしょうか?
確かに、関西から東北大に進学することは非常に珍しいので疑問を持たれることは当然です。
そこで、この記事では大阪府民であった僕が東北大学に進学を決めた経緯と理由についてお伝えしていきたいと思います!
話は今から約3年前にさかのぼります。
2016年(当時高校3年生)8月
人間心理系を学びたいと思ったので、大阪大学人間科学部を志望校に決定しました。
ところが、同年11月に大阪大学実践模試A判定。。
偶然いい判定がでてしまいました。
このまま大阪大学に進学していいのだろうか?
こんな気持ちが湧き起こり
同年12月初旬京都大学総合人間科学部に志望学部を変更。
結果は不合格でした。
2017年4月 大手予備校に入校
京都大学を目指して1年間頑張ることにしましました。
同年9月 後期出願先を東北大学経済学部に決定
後期出願先に東北大学を選んだ理由としては仙台が涼しく住みやすそうだったから。
二次試験科目が英語・数学のみで苦手だった国語がなく比較的合格しやすそうだったからという理由でした。
他の旧帝大を出願先として選ばなかったのは次のような理由があったからです。
- 北大→寒すぎる
- 名大→治安が悪く住みにくい
- 東大&京大&阪大→難しすぎる
- 神大&九大→小論文対策
第二志望の後期入試だったけれども、東北大についても少し調べて東北大に進学してもいい大学生活が遅れるのでは?と思うようになりました。
2017年11月 京大実践判定模試 C判定
今までA判定だった成績が一気に急降下しました。
自分の中で浪人して安全に国立大に出願したい気持ちがあったので、東北大学前期受験が頭をよぎりました。
2018年1月13日14日 センター試験 大事故
センター得点率(79.2%)
~2018年度センター合否判定~
京都大学 総合人間学部 D判定
大阪大学 人間科学部 D判定
神戸大学 経済学部 C判定
東北大学 経済学部 C判定
東北大学 経済学部 後期 E判定
2018年1月16日センター試験後、塾の先生との面談で二次試験勝負で京都大学出願を勧められましたが、安全圏で受験したかった僕にとって京都大学出願は考えていませんでした。
東北大学に前期出願したい旨を伝えました。
当然、予備校の先生は驚いていました。遠くではあっても旧帝大であること、合格可能性を考慮すれば妥当であることから、最終的には納得してくれました。
しかし、母親には猛反対されました。
「なんでわざわざそんな遠くへ行くの?」
「神戸大学もいい大学でしょ?」
「ちゃんとした理由もないのに?」
「後で後悔しないの?」
僕の母校から東北大学に進学した生徒は4年間でひとりもいませんでした。
東北大学は工学部の研究実績や社会的評価が高いので工学部であれば、納得のいく進路選択。しかし、僕の志望学部は経済学部。
では、なぜ僕が東北大学に行きたいと思ったのか?
東北大とともに出願候補に並べられた神戸大学との比較とともにお伝えしていきます!
~神戸大学vs東北大学~
~目次~
プライド
関西における国立大学の評価は京都大学>大阪大学>神戸大学でありこの序列は覆ることはありません。
僕の高校は毎年大阪大学に60名・神戸大40名ほど進学する高校なので現役で進学した友達と比較されるのも嫌でした。
自分は高校では上位の成績で、大阪大学には現役合格できると周りに思われていました。
京都大学を目指して浪人した自分が京都大学や大阪大学より下の神戸大学を受験することはどうしても気が進みませんでした。こんな結果、友達に顔を合わせられない。
東北大学ならこの序列内で比較されることはなく地方旧帝大進学という扱いでみられる。
とはいえ、こんなプライドだけで東北大を出願を決めるのはあほらしいですよね?
社会的評価
旧帝大 vs 旧商大
東北大学は歴史と威厳のある旧帝国大学(通称:旧帝大)です。
しかし、神戸大学≠旧帝大
東北大学は東京大学、京都大学に次いで全国で3番目に創設された旧帝国大学であり研究実績も素晴らしく大学として魅力がありました。
日本版世界大学ランキングでも東北大学は毎年2位3位にランクインしています。2020年では1位を獲得しています。
2018年には東京大学、京都大学と共に指定国立大学に認定されました。
大学の格は圧倒的東北大学の方が上なんです。
神戸大学は旧帝大ではないですが旧商大のため、経済系経営系の格はむちゃくちゃ高いです。
ちなみに、一橋大学も旧商大。東の一橋、西の神戸大と呼ばれることも。
経済学部という括りで観ると神戸大学の方に軍配が上がります。
東北大学 > 神戸大学
東北大学 文系 < 神戸大学 文系
東北大学 経済学部 <<< 神戸大学 経済学部
合格可能性
東北大学経済学部<神戸大学経営学部
二次試験の過去の模試成績をみてもふたつとも合格県内ではありました。
偏差値は若干神戸大学の経営学部の方が上だったのですが、経営学部は得意な数学のみの2次試験だったために東北大学よりも神戸大学に受かる自信の方がありました。
就職
東北大学経済学部<<神戸大学経営学部
東北大に進学するとなると、関東で就職することに決めていました。
すると面接・インターンなど仙台からいちいち東京に出なければならない。就活の手間がかかってしまいます。
東北大学であれば、関東でも大学名で落とされるといったことはありません。
しかし、学部の評価が高いことや派閥もあり神戸大学経営学部の就職実績の方が少し上にきます。
通学時間
東北大に進学して下宿するとなれば、自転車で長くても片道20分ほど。今は自転車でキャンパスまで12分の場所に住んでいます。
神戸大に進学するとなれば乗り換え含め通学に往復3時間以上かかります。
それって面倒ですよね。
一人暮らし
西日本の人間にとって東北地方というのはとても未知で僕は杜の都仙台に魅力を感じていました。暑がりである僕にとって仙台は涼しいことも好印象でした。
大阪から遠く離れた新しい土地で誰も自分を知らない人がいる土地で新たな大学生活を送ってみたかった。
何か自分を変えられるのではないのだろうか?刺激のある生活を送れるのではないのだろうか?
これが、東北大学に行きたかった一番の理由だと思います。
母親への負担
母親の気持ちや負担を考えると無難に神戸大学に進学することは必然でした。
- 引っ越し代
- 帰省代
- 家賃
- 食費
- 光熱費
- ネット通信費
2018年1月19日
「自分の行きたい大学に行きなさい。」
母が東北大学への進学をそっと後押ししてくれました。
しかし、まだ僕は東北大への出願を決められずにいました。
自分の夢や特別学びたいことがないのにこんな曖昧な理由で感情だけに任せた進路選択をしていいのだろうか?
異端ともとれる進路選択をして後悔しなのだろうか?
親孝行せず、このまま東北へ行って本当にいいのか?
とても悩みました。進学先だけでなく就職先も関東・関西と別れるために僕の人生が大きく変わる決断であることは間違いありませんでした。
願書提出期限が迫っていましたが、進路を決められませんでした。
願書提出期限3日前、自分では決められないと思った僕は鉛筆を予備校の机の真ん中に立てて、右に倒れれば神戸大、左に倒れれば東北大に出願すると決め、鉛筆を離しました。
鉛筆が倒れたのは…右でした。選ばれたのは神戸大でした。
これで親不孝しなくて済むとホッとしましたがどこか浮かない自分の気持ちに気付きました。
そこで東北大に行きたいという自分の本当の気持ちに気付きました。
東北に出願すると伝えた時、母は一瞬寂しげな顔をしましたが「出願するなら頑張って合格しなさい」と優しく言ってくれました。
そして2019年1月26日(願書提出期限3日前)東北大学に出願し、無事合格して進学が決まりました。
最後に
悩みに悩んだ末に決めた東北大出願ですが実際に東北大学に入学してから今まで後悔したことはありません。進学してよかったと心から思っています。僕の気持ちを優先させてくれた母には感謝です。
実際に進学してみて感じた東北大進学の利点を取り上げた記事も書いているのでよかったらご覧ください。
最後まで御覧いただきありがとうございました。